静岡市議会 2021-03-03
令和3年 市民環境教育委員会 本文 2021-03-03
続きまして、41ページに入ります。
上段の
ナンバー81、
補充学習による学び
サポート事業でございますけれども、6月
補正予算により実行しておるものでございます。
事業概要といたしましては、学習の定着に不安を感じる
子供たちを対象にいたしまして、正規の授業以外の補助的な
学習授業を実施してきたものでございますけれども、希望のありました小学生1,200人、中学生600人に対しまして、休業期間中の単元を中心とした算数、数学及び英語の
補充学習を9月より実施しており、全てのプログラムが終了しております。
お子さんたちからも、分かるようになったという自信の声も寄せられておると認識しております。
続きまして、下段の
ナンバー82、
学習用情報端末整備事業でございますけれども、6月
補正予算以降行っておるものでございます。これは市立の
小中学校の1人1台端末を使った
教育環境の実現に向けた
学習用情報端末の
整備事業でございますけれども、実施状況といたしましては、10月9日の議会で議決をいただきまして、
株式会社ウチダシステムズ静岡支店と本契約を締結し、3万1,354台につきまして10月から段階的に納品され、昨年12月21日までに納品が完了し、一部の学校ではもう利用が始まっておるところでございます。
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◯畑田委員長 新型コロナウイルス感染症対策に関わる事業についての報告は以上です。
次に、
補正議案の審査に入ります。
議案第1号令和2年度静岡市
一般会計補正予算(第9号)中所管分を議題とします。
議案審査の順序としましては、当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。その後、要望・意見、討論を述べていただきます。
それでは、当局の説明をお願いします。
〔
当局説明〕
6
◯畑田委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。
発言の際には、
議案番号とページ数、項目等を述べていただくようお願いします。
質疑はありませんか。
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◯寺澤委員 資料-1の26ページ、
学習用情報機器整備事業のことで何点か質問したいと思います。
学習端末や
ルーターを低
所得世帯へということですが、これ、対象は一体どのような世帯というか、その基準みたいなのはどうなっているか、まず教えていただけますでしょうか。
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◯平林市立高等学校事務長 説明の前に、本事業につきましては、
市立高等学校、
清水桜が丘高校が同じ補助金を使って同様に整備するものですから、私が説明をさせていただきます。
今回の事業の対象者なんですけれども、先ほど委員がおっしゃいました低
所得世帯というのがあるんですが、これにつきましては
高校生等奨学給付金の受給者を対象にしております。
具体的に言いますと、市県民税の所得割が非課税の世帯になります。しかしながら、この
奨学給付金は、対象要件を満たしている世帯が全て申請しているとは限りませんので、当然、貸与の申込みケースに応じて、こちらも実際に貸与するときに柔軟に対応していきたいと考えております。
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◯寺澤委員 対象者が市からそういったものを借りて使うといった場合、要は、これを持っていると、ああ、このうちは貧乏なうちじゃないかとかいって、逆にいじめにつながっちゃうんじゃないかという懸念もあると思うんですけれども、そういった懸念にどう対処するのか、教えていただけますか。
10
◯平林市立高等学校事務長 低
所得世帯が対象になりますと、やはり学校から借りているものが一目で分かってしまうと、ああ、この世帯はということになってしまいますので、本来、
学校備品に備品票というものを貼るんですけれども、例えばそういうものを中の目立たないところに貼るとか、貼らずに
端末番号とかで管理するとか、そういうようなことをまず考えると同時に、一般の生徒が購入するものと全く同じ機種という中で、学校が用意したと分からないような形での対応を今のところ考えております。
今後の貸出しの詳細については、それを含めて検討していきたいと思います。
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◯石井委員 学習用情報端末のことで追加で質問させていただきたいんですが、この機器に関しては、購入かリースか、どちらになるのか、まずお答えください。
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◯平林市立高等学校事務長 機器につきましては、学校で購入して生徒に貸与する形になります。
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◯石井委員 そうすると、学校のほかの生徒さんと同じものをということなんですが、これは
持ち帰りの対象ということでよろしいんですかね。今、高校の中で使っているものに関して
持ち帰りができるかどうかも含めて、ちょっと確認の意味でお答えください。
14
◯平林市立高等学校事務長 原則、授業で使うことを前提としますが、今後、休校等があった場合については、当然
オンライン授業、
リモート授業もありますし、今後、利用の中で
家庭用学習で使う可能性も出てきます。そのようなときには柔軟に対応したいと考えております。
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◯石井委員 そうすると、普段は学校に置いておいてということになると思うんですが、学校は学校でまた別途、学校の持ち物の端末があって、普段はその学校の端末をその生徒さんは使うということで、もしそういった
家庭学習になった場合に、貸与されている、今回貸出しをされる機器を持って帰った上で、実際の
家庭学習をしていくという流れになるのか、そこを確認しておきたいのと、あと、
持ち帰りになったときに、今回
ルーターの契約、
通信機器の貸出しということもあるので、その
ルーターについてどういうものかを教えてください。
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◯平林市立高等学校事務長 まず、端末につきましては、先ほども申し上げましたように、もし
家庭学習等で使う場合は持ち出しを考えております。今学校にあるのは、
ノートパソコンはある程度台数があるんですけれども、今後は生徒一人一人が1人1台という形で整備していく中での、調達ができない
お子さんたちへの対応ということになりますので、その
お子さんが3年間、その端末を個々で使うというイメージになります。それで持ち帰って使うということも十分に考えております。
あと、今回同じように整備する
モバイルルーターなんですけれども、昨年度、実は休校が始まるときに学校のほうで調べましたところ、90数%の家庭ではもう
Wi-Fi環境があったんですが、やはり一部の御家庭では
Wi-Fi環境がないというアンケートでの結果でしたので、そのような方に貸出しすると。これも
モバイルルーターを学校で購入して機器を貸出しするという仕組みとなっております。
ですので、契約につきましては学校ではなくて、個々の家庭で
通信会社と契約していただくという流れになります。場合によりましては、
通信会社との契約のときに、
ルーターの貸出し等もあるのかもしれませんけれども、ただ学校としましては、どのような状況においても
お子さんの環境が整うように、端末と同程度の
ルーターを整備させていただいて、いつでも貸出しができるように対応してまいりたいと考えております。
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◯石井委員 分かりました。
その
ルーターの契約なんですが、実際にそういった奨学金をもらっている
非課税世帯の方たちに関しては、なかなか少ないかと思うんですが、その契約金を捻出するのも難しいよという御家庭ももしかしたら出てくるかもしれないというときに、何か学校だとか
教育委員会のほうで、その契約に関して補助をする仕組みだとか、機器だけあっても、通信ができなければ意味がないので、そういった何か制度というのは今あるのか、それとも今後考えていく余地があるのかというのを最後にお答えください。
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◯平林市立高等学校事務長 先ほど申し上げました
高校生等奨学給付金なんですけれども、今年度からその給付金に
リモート授業等をやる場合の通信費が上乗せになっております。その金額で全てが賄えるかというのはちょっとまだあるんですけれども、そのような形で国の対応も、通信費の分も保護者のほうに増額となっておりますので、当面はそちらで対応していきたいと考えております。
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◯石井委員 もう1つの事業、
ICT教育環境整備事業で
通信ネットワーク、学校の
ネットワーク整備事業で、以前、補正で学校内の
通信ネットワーク環境に関しては整備をしていきますよ、全生徒が一斉に動画を見たとしても回線は大丈夫だよというものを整備したと思うんですが、それとこれとは多分違うんだろうなという感じは受けるんですが、どういう
ネットワーク環境の整備になっているのか、教えてください。
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◯見城学校教育課長 今の御質問ですけれども、本年度の
ネットワーク整備事業は主に校内の回線の
増強事業でございまして、今回補正で上げさせていただいたものはローカルブレイクアウトといいまして、校外、学校から外に出ていく
ネットワーク回線を増強するものです。今まで
センター方式といって、全ての学校が一度
センターにアクセスして、そこから
インターネットに出ていく形でございましたが、これですと、今後利用頻度が高まるにつれて回線が混雑するということで、一部の学校で直接
インターネットにつながる形にすることで、そういった
通信障害みたいなものを解消するという工事になっています。
21
◯大石委員 私も、
寺澤委員と
石井委員が先に聞いていただいた
学習用情報機器の1つですが、500万円の予算がついていますが、対象の予定台数というのは分かっていらっしゃるんですか。
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◯平林市立高等学校事務長 対象台数につきましては、先ほどの
奨学給付金を受給している世帯が本年度、
市立高等学校で44世帯、
桜が丘高校で39世帯になりますので、台数は合計の83台を予定しております。
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◯大石委員 83台、分かりました。結構多いんですね。
その下です。
ICT教育のところですが、今、もう
スマートフォンも、私も使うのが精いっぱいなんですけど、5Gに対応した
タブレットなんでしょうか。
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◯見城学校教育課長 小中学校に配備する端末でございますけれども、こちらについては
Wi-Fi環境で使用するものでございまして、5Gは利用しません。よって、5Gには今のところ対応していない状況でございます。
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◯大石委員 それと、先生のほうですが、ICTに詳しい方が各学校に配置というか、勉強もされていらっしゃるんでしょうけど、そういうのは心配ないんでしょうか。
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◯見城学校教育課長 ICTに詳しい人間が教員の中にということですが、今、研修を
教育センターで充実させて、各学校でリーダー的な役割を担う者を学校の組織内にきちんと位置づけてリードしていってもらおうということで、研修の充実と、そういった組織立ての2本立て。
それからまた、来年度の当初予算には入っていますけれども、
支援員等の充実ということで、今後学校をサポートしていきたいと考えております。
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◯畑田委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
念のため申し上げますが、討論につきましては、昨日の
市民局等所管分の
審査内容も踏まえて行っていただくようお願いします。
要望・意見、討論がありましたら、どうぞ。
28
◯寺澤委員 自民党です。
昨日の市民局、環境局、そして本日の教育局の
補正予算の議案に賛成いたします。
要望としては、
学習用情報機器整備事業、これ、さっき私も質問したんですが、
子供たちへいじめにつながらないような配慮をしていただけるということですので、その辺は徹底していただければと思います。
29
◯水野委員 志政会ですけれども、市民局、環境局、それから教育局のそれぞれの予算については賛成です。意見・要望は特にありません。
30
◯大石委員 公明党です。
全ての予算に賛成します。
意見・要望ですが、
GIGAスクール構想により
タブレットの配備が順調にされて運用、活用をしていただきたいと思います。とにかくバーチャルに、これ大事ですが、本当にこだわらず、やはり見て、触れて、学ぶ学習というのが私は主であると思っています。だから、ICTに振り回されず教育を進めていただきたいと思っています。
今、課長からもお話がありましたが、教員の皆さんがICTに翻弄されないようにコントロールをぜひお願いします。
31
◯石井委員 創生静岡です。
補正予算、全ての予算に賛成いたします。
モバイルルーターと端末の件なんですが、これ
国庫補助で10分の10ということで全て国の予算で賄われるという前提はあろうかと思いますが、あくまでも購入ということになるので、無駄のないようにしていただきたいなと。もし実際に使わないものがあるようであれば、またそれは臨機応変に、それこそ
局間連携とは言いませんが、必要な部署に柔軟に貸出しができるとか、局内でそういった配慮をしていただきたいと思っています。
それとともに、実際の機器を使うときも、先ほど
ルーターの契約等もありましたが、使えないということになってしまっては宝の持ち腐れになってしまうので、それこそ誰も取り残されないようなICTの
環境整備をしっかりとしていただきたいと思っていますし、学校全体の
ネットワーク環境整備でも、やはり同じようにしっかりと使えるものを使っていく。それとともに、今回学校の
ネットワークから外れたところでアクセスするということにもなるので、
セキュリティー環境に関してはしっかりと確保していただくことを要望させていただきます。
32
◯畑田委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終了し、採決を行います。
採決につきましては、昨日の
市民局等所管分の
審査内容も踏まえて行っていただくようお願いします。
特に反対の討論はありませんでしたので、議案第1号を簡易採決にてお諮りします。
議案第1号は可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
33
◯畑田委員長 御異議なしと認め、議案第1号は可決すべきものと決定しました。
以上で、
補正議案の審査を終了します。
次の新
年度関係議案の審査に関係する説明員が入室しますので、そのままお待ちください。
〔
説明員入室〕
34
◯畑田委員長 次に、新
年度関係議案の審査に入ります。
議案第23号中所管分及び議案第57号の2件を一括議題とします。
議案審査の順序としましては、当局から説明を聞いた後、質疑に入ります。その後要望・意見、討論を述べていただきます。
それでは、当局の説明をお願いします。
〔
当局説明〕
35
◯畑田委員長 ただいまの説明に対し質疑に入ります。
発言の際は、
議案番号とページ数、項目等を述べていただくようお願いします。
質疑はありませんか。
36
◯寺澤委員 私から何点か質問します。
まず、資料-2の140ページですが、国際教育プログラム推進事業から質問させていただきます。
グローバル化の時代で、こういった国際教育というのが非常にこれから問われていくというか、もう既にやっているところもあると思うんですけど、まず、この導入の狙いとか、そういったものを教えていただければと思います。
37 ◯西島教育総務課長 初めに、国際教育プログラムにつきましては、国際的に通用する大学入学資格であるイギリスのGCE-Aレベル、それからスイスの国際バカロレアに代表されるような国際社会で活躍できる人材を育成するための教育プログラムのことを言います。
本事業の狙いと方向性ですけども、市立の各
高等学校では、第2期静岡市教育振興基本計画の施策である特色ある
高等学校教育の推進に基づきまして、国際社会で活躍できる人材の育成を目標に掲げております。各校では、海外への修学旅行ですとか、海外への語学研修、それから海外からの訪問者の積極的な受入れなど国際教育に積極的に力を入れておりまして、実際、卒業後の進路として、海外大学への進学ですとか、留学を選ぶ生徒もいらっしゃいます。
本事業は、こうした状況を踏まえまして、国際教育プログラムの導入の可能性について調査研究を行いまして、潜在的な生徒のニーズを喚起していくとともに、市立の
高等学校の魅力を一層高めていくことを目的として実施したいと考えております。
令和3年度ですけれども、国際教育プログラム等の導入の可能性についての調査研究を行ってまいりまして、具体的には海外大学の進学者の多い学校等の視察を行うですとか、生徒、保護者、それから地元企業なんかでも国等を調査して分析してまいりたいと考えております。
38
◯寺澤委員 実は、私も海外の大学に留学した経験がありまして、中国だったんですけど、各国からの留学生が大勢いまして、そのときも国際性のない自分とか、日本人が全くその中の議論についていけなくて非常に恥をかいた経験もあるので、こういったのがもっともっと浸透してくればと思っておるんですが。
質問なんですが、現状、市立高校というか、公立高校での国際教育というのはほとんどなされていないという認識でよろしいんですかね。
39 ◯西島教育総務課長 実際には、各校とも国際交流ですとか国際教育に力を入れておりまして、
市立高等学校には海外語学研修ですとか、リーダー研修等も行っておりますし、修学旅行をはじめ、海外の修学旅行ですとか長期留学生の受入れなどを実施しております。
40
◯寺澤委員 分かりました。
これというのは、ほかの県内の他都市とか、政令市とかでは、実際にもう既にやっている、それとも静岡市は遅れているほうなのか、そこら辺はどんな感じなんですか。
41 ◯西島教育総務課長 国際バカロレアに関しては、導入している都市はそれほど多くありません。公立で導入しているところはかなり少なくて、私立等で導入されているところはあると聞いております。県内ですと、沼津の加藤学園暁秀が国際バカロレアを導入していることを確認しております。GCE-Aに関しては学校単位で入っているところは今のところないということで、令和2年度に静岡聖光学院がこういった取組を始めたということで、現在、聖光学院とも話をしながら調査研究をしてまいりたいと考えております。
42
◯寺澤委員 確認なんですけど、これはあくまで公立高校、全生徒を対象に、いずれは国際教育プログラムを導入するということでよろしいんですね。
43 ◯西島教育総務課長 国際教育プログラムは、大学の入学資格に関して、学校全体で導入するということではなくて、そういったことも検討の1つとしてこれから取組を進めていきたいということでございます。
先ほど申し上げました国際バカロレアですとか、GCE-Aレベルとか、それぞれ長所、短所がありまして、導入の難しさですとか、生徒の負担等いろんな問題があるかと思います。そういったことを選択肢に入れながら、各学校の特色にあった英語教育とはどういったものかを検討していく中で、それぞれの学校に合った英語教育を進めていきたいと考えております。
44
◯寺澤委員 分かりました。
次にいきます。
140ページの和田島自然の家
整備事業なんですが、今のところが閉鎖になりまして、今回、清水西河内小学校へ移転ということなんですが、まず、来年度移転に向けてどのように具体的な取組を行うのか、あと、今の施設をどのようにしていくかということを聞かせていただければと思います。
45 ◯西島教育総務課長 和田島自然の家ですけれども、休止から2年程たっていまして御迷惑をおかけして申し訳ありません。こういった中で、現在、学校統合後の清水西河内小学校跡地への移転に向けて準備を進めさせていただいております。西河内小学校については学校が新しい、それからグラウンドがある、体育館があるということで、自然の家として整備するには最適な場所となっております。
ただ一方で、この土地なんですけれども、体育館の一部が土砂災害特別警戒区域に入っておりまして、これから工事を進めていくに当たり、一定の土砂対策をしないと工事が進められないという状況になっております。こういったことがあるものですから、来年度につきましては、まず土砂災害特別警戒区域に該当している箇所の土地の測量ですとか、地質調査等をしながら準備を進めていきたいと考えております。
46
◯寺澤委員 これ確か令和8年ですかね、この新しいところは。というとあとまだ5~6年かかるわけなんですが、それまで和田島自然の家というのは、もう正直閉鎖するのか、それとも今のところを部分的に補修して再開していくという意図はないんですかね。
47 ◯西島教育総務課長 現在の和田島自然の家の場所につきましては、老朽化が著しい関係で、手入れ等も行っておりませんので、こちらを使用することは難しいと考えております。
令和8年ということで、少し長い期間にはなってしまうんですが、来年度、土地の測量と地質調査をした結果どの程度の工事が必要かということにもよるんですけれども、そういったことが確認できれば、現在令和8年になっていますけれども、できるだけ早く再開できるように準備していきたいと思っております。
48
◯寺澤委員 結構、清水って自然の家を利用して社会教育とか活発に活動する、ボーイスカウトもいろいろやらせてもらったりしていますけれども、そういうのがあるんですよね。現状ではそういった自然の家というのは、もう井川ぐらいしか使えないという認識でよろしいんですかね。
49 ◯西島教育総務課長 現在、和田島が使えない状況になっておりますが、井川も教育総務課で所管しておりますので、ぜひこちらをご利用いただければありがたいと思っております。
50
◯寺澤委員 分かりました。また意見・要望で述べさせていただきます。
次ですが、144ページの不登校対策について質問しようと思っているんですが、これスクールカウンセリング事業なんですね。僕が2年目のときの委員会ではたしか不登校対策事業というのがあったと思うんですけれども、今回、このスクールカウンセリング事業の中になるんですかね。
要は、今コロナ禍の中で、不登校が非常に増えていくのかなという報道も見たんですが、現状、この不登校の状況というのはどんなもんか、教えていただけますでしょうか。
51 ◯栗田児童生徒支援課長 昨年度、一斉の臨時休業が明けまして、
子供たちが登校するようになりましたけれども、それ以降、不登校の数が昨年度と比べてどうかというところまでちょっと数としては把握できておりませんけれども、小学校、中学校とも平成30年度から令和元年度にかけて増加傾向にあるものですから、現在、本課が配置しておりますスクールカウンセラー等によりまして、不登校傾向の見られた生徒には訪問教育相談により、不登校状態にある家庭への訪問などを実施している状況でございます。
52
◯寺澤委員 そういった中で教育相談員の配置、特に小学校への配置が新しく始まるということですが、具体的にどのぐらい配置して、またどんなふうにやっていくのかというのを教えていただければと思います。
53 ◯栗田児童生徒支援課長 小学校に新たに教育相談員を配置することにしました。その狙いについてですけれども、小学校で不登校の状況が見られたときに、早期に対応し、不登校の長期化を防ぐことがとても重要であると考えております。そこで、登校はできるものの、教室に入れない児童や、あるいは教室での集団生活にいづらさを感じる児童、その
子供たちを支援するために教室以外の場所で学習に取り組んだり、相談できたりする環境づくりを行いたいと考えております。
令和3年度は、新たに小学校6校で別室を整備し、そこに教育相談員を配置しようと考えております。そのようにして児童が安心して登校できる環境を整えて、不登校の児童を支援したいと考えております。
54
◯寺澤委員 分かりました。
この6校ってどこになるんですかね。あと、中学校は今どんな方向で配置されているのか、教えていただけますかね。
55 ◯栗田児童生徒支援課長 中学校につきましては、教育相談員は32名おり、2つの学校を兼務している相談員もおりますので、32名が35校を担当しております。小学校の配置校ですけれども、不登校の児童が多い学校あるいは学校には来ているものの、教室に入れない子供さんがたくさんいる学校、あるいは単に数だけではなくて、学校としてこれを大きな課題として組織体制で取り組んでいこうというような準備等を進めていたり、そういう意向のある学校を選びまして配置していきたいと考えています。
56 ◯丹沢委員 先ほど
寺澤委員の質問にもあった和田島自然の家なんですけれども、当面使えないわけですよね。御答弁の中で、井川もあるからということだったんだけれども、それは課としては同じ所管なんでしょうけど、清水の子たちに井川まで行かせるわけですか。実際、清水の
子供たちの自然学習ということで井川に行かせる予定というか、計画がおありなのかどうか、教えてください。
57 ◯西島教育総務課長 清水の皆さんにとっては和田島自然の家がどれだけ大切な施設であったかということはこちらとしても十分認識しています。そういった中で、一日でも早い再開に向けて準備を進めたいと考えているところではございます。ただ一方で、先ほど申し上げました土砂災害特別警戒区域で一定の対策が必要という、どうしてもクリアしなければならない壁があることもまた事実です。
清水区の皆さん、それから清水区だけではなくて、主に小学校3年生とかの
お子さんたちが和田島自然の家にはたくさん来ていただいたと思っております。そういった皆さんが、和田島自然の家が再開しても、もう行かないなんてことにならないように、ぜひ一日も早く整備したいと思っておるんですけども、実際こういった事情があるものですから、なかなか対応が難しいところはあります。大変申し訳ありませんけれども、ぜひとも御理解をよろしくお願いいたします。
58 ◯丹沢委員 所管課としてはそうだと思うんですよ。現状和田島が使えないし、すぐ使えるようになるかといえば、それはなかなか簡単にはいかないというところは承知しています。それは分かっているんです。ただ、和田島がどうかということもそうなんだけど、じゃ清水の
子供たちに自然体験をしてもらうプログラムが和田島でなくても、次善の策としてこういう形で
子供たちには自然に触れあってもらいますとか、自然の体験をしてもらえるようなメニューを考えますというような話があればいいなと思うんです。和田島が使えるか使えないかという話だと、現実的な問題はたくさんあると思いますので、井川もあるからという話じゃなくて、清水の自然の中で子供らが自然とふれあえるような場面を考えていっていただきたいなと思いますが、これは要望になっちゃいましたね。
それから、これも
寺澤委員のなぞりになりますけれども、不登校であるとかいじめの問題であるとか、そういうネガティブな問題がどうしてもなくならないなと、少しでも減らしていただきたいなと思うんですけれども、先ほど御答弁の中でちょっと気になったのが、学校ごとでいろいろ取組をしていますよと、頑張ってくれていますよというお話がありました。ぜひ頑張っていただきたいんですが、市の
教育委員会としては、このいじめのこと、また不登校の問題、イコールではないかもしれませんが、
子供たちを取り巻くこうした学校に行きにくくなる状況そのものについて、全体としてどんなお考えを持っているのかだけちょっと教えてくれる。個別の事業というよりは、認識の意味でどんなお考えをお持ちなのか、改めてお願いしたいです。
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◯甲教育局次長 局全体としての考え方ということなので、私のほうからお答えさせていただければと思っております。
不登校対策につきましては、私ども総合教育会議などを通じて基本的な考え方を整理してまいりました。我々としては、まず、様々な不登校問題があるわけですけれども、こういった中で、まずそれをどうとらえるかということに関しましては、かつては学級に復帰することを
子供たちの最大の利益と考えて追求していくという考え方もあったわけですけれども、それ自体がその子たちにとって非常にしんどいことであって、今は堪えられないんじゃないかという場合がある、そういうことも受け止めながらやっていくべきだろうということを、総合教育会議などを通じながら議論してまいりました。
現在は、その子たちに合った学習機会をできるだけ整備してあげたいということを考えておりまして、先ほど御説明いたしました別室登校といった形で、教室には復帰はできはしないのだけれども、毎日学校に来れるような、毎日じゃなくても何とか学校に来れるような環境を整えたりでありますとか、当局所管から外れますけれども、適応指導教室というものを設けながら、そういったところに
子供たちが必ずつながっていく、もしくは、まだそのいずれにもアクセスすることができなかったとしても、例えばおうちに居ながらも、
お子さんたちは毎日自分たちのことをいろいろ考える中で、もしかしたら今日は学校に行けるかもと思っているような日もあるだろうということを考えながら、その子たちに対して独りにされていないという実感を持っていただきたいということを考えて施策を進めていこうとしてまいりました。その結果の中で、これまで取り組んでまいりました施策といたしましては、訪問教育相談員という事業を実施するなどいたしまして、誰かが自分に関わってきてくれているということで、日々、家庭訪問を重ねさせていただいて、
お子さんたちに自分たちは独りにされていないんだ、保護者の皆さんも自分の子供が学校に行かないというふうになっているのをどうしようかということに関して、誰か相談相手がいるという実感を持っていただくことを目指して施策を作っていくということになりました。
これに関しましては、これまでこの場においても幾つか御説明差し上げましたけれども、かなり成功した施策だと考えておりますので、本年度予算におきましても大幅に拡充させていただいておるところでございます。あわせて、こういった取組を進める中で、まだ増加傾向にはあるんですけれども、中学校の生徒さんに関しましては全国の増加状況に比べれば増加率が低減した、増えてはいますけれども率が低減したということです。増加率が低減しつつあるのではないかという兆しも見えつつあるところでございまして、そういった中で、先ほど担当の課長から御説明いたしましたけれども、早期の支援を開始して、小学校のほうの対応を進めることを考えております。学校現場において幾つか、まだこれは全ての学校において実施することはなかなか財政的に困難な部分もございますので、幾つか工夫、試行錯誤を重ねる中で、不登校対策の抜本的な対策をより進めていくだけの準備が整っている学校を選定して、別室を設けるような準備、そして
教育委員会として教育相談員を配置する事業を新規に開始するといった考え方の中で施策を進めてきておるというふうに受け止めていただければありがたいなと思います。
あわせて、今現に登校に関して困難を感じている子たちのお話をいたしましたけれども、そもそも通常の学級の世界の中で登校に危機感を持つようなきっかけをできるだけ減らしていきたいということも考えておりますので、市
教育委員会では、全ての教員を対象とした研修というのをオンラインで実施しております。その中で、教員それぞれ得意、不得意がございます。とっても元気な
お子さんと付き合っていくのが上手な先生もいますし、また自分を表現すると強く表現してしまうような子に対して対応することが上手な先生もいますし、一方では、どうしたのと声かけをしても、何でもないと言ってしまうような
お子さんに対して、その子の心を開いていくのが上手な先生もいらっしゃいます。それぞれ特殊な技術がございますので、自分が持っていない技術があるんだったら、ほかの先生の力を借りる、また自分が持っていない技術があれば新しい技術を身につけていくきっかけづくりとして、そういった研修をしておるところでございます。
60 ◯丹沢委員 次長、ありがとうございました。よく分かりました。
それから、中央図書館に1つ聞きたいことがございます。
中央図書館が改修の後どんなふうに変わっていくのかということなんですけれども、今、中央図書館がある城北公園で都市局のパークPFI事業が進められていまして、公園そのものの利活用の話になるんですが、それと隣接している中央図書館でありますので、公園の整備に伴って施設の改修、何か新しい取組が予定されているのか、中央図書館のお考えを伺いたいです。
61 ◯川東中央図書館長 まず、中央図書館の改修後の姿からでございますが、大きく3つポイントがございます。1つ目ですが、城北公園側に新しい出入り口を新設しまして、公園側からの出入り、相互利用、回遊性などを向上させます。
2つ目ですが、公園の風景を見ながら読書ができる閲覧席を新しく設け、読書がしやすいLED照明の付け替え、トイレの洋式化、授乳室の新設など、図書館内で快適にお客様が過ごせるような整備を行います。
3つ目ですけれども、長期に渡って使っておりましたので、この機会に空調設備、エレベーターの更新、安全強化のためにガラスにフィルムを貼りつけるなど安全性の対策、施設の長寿命化を図っていくということを行っております。
また、お話がありました施設改修後、特にパークPFIとの関連などですが、先ほどお話ししましたように、城北公園側に新たな出入り口ができることによりまして、図書館内だけでなくて、外の青空の下でも読書ができるような機会の提供を考えております。また、隣接する公園の自然環境、生き物などを活用した講座、イベントなども検討しています。
また、公園内に、パークPFI事業ではカフェができることになりまして、ちょうど現在募集中となっております。このカフェができるというきっかけを使いまして、図書館内でも飲み物を飲みながらゆっくり読書していただけるようにしていくことが必要と考えており、蓋のついたものであれば持込み可能な読書スペースを設けることも予定しております。
そのほか、具体的には決定後となりますけれども、このパークPFI事業者と協力しまして双方の利用者に喜んでもらえる事業、イベントなどを連携して行っていきたいと考えております。
62
◯水野委員 今回は4点に絞って質問したいと思います。
先ほどの
寺澤委員の質問とかぶらないように質問していきたいと思いますが、最後の4点目は、教職員の不祥事の根絶への対応について、ちょっと細かく質問していきたいと思います。
まず、1点目、141ページの小中一貫教育の推進事業について伺っていきます。令和4年度に小中一貫の完全実施を目指しておりまして、本会議の質問の中でも一貫教育の質問が出ましたけれども、最近、一体型でやっていくんだというような答弁が多かったように記憶しておりますけれども、当初の方針は分離型で完全実施していくという捉え方をしておりました。私としては、今の校舎の老朽化といったものを考えると、もうお金をかけられない状態、今後大変だということで、やはり2つのものを1つにする、あるいは3つのものを1つにするというような、いい意味での効率化をして、やっぱりいい校舎を造らないと老朽化にかかるお金というのは莫大なものになってしまうんじゃないかという意味で、一体型を推進していくべきだという考え方、うちの会派もそういう考え方でおりますけれども、
教育委員会としての小中一貫の方向性、方針についてまず伺います。
63 ◯加藤教育力向上政策担当課長 小中一貫教育に伴う学校施設の考え方についてでございますが、静岡型小中一貫教育推進方針や静岡市立
小中学校の適正規模・適正配置方針の下、令和4年度からは小中一貫教育を推進するため、当面は一部の施設一体型小中一貫校を除く多くの
小中学校では、学校は離れたままの──施設分離型と言っておりますが、分離型の小中一貫教育に取り組むこととなります。ただし、全国の多くの先進事例から、
小中学校の校舎が1つの施設一体型小中一貫校のほうが小中一貫教育の成果を得やすいことが分かっておりますので、本市においても、将来的に施設一体型の小中一貫校の設置を目指すこととしておりまして、地域全体から要望がある場合には、地域と一緒に必要な検討を行ってまいります。
64
◯水野委員 監査の項目の中で、この静岡型小中一貫教育における幼小の接続について触れておりました。私もかつて幼小中一貫の県の指定校の研修主任などをやっておりまして、この幼小中一貫の重要性というのは、非常に私も感じておるところではございますけれども、こういった監査での指摘を受けている中で、読んでいきますと、趣旨と取組状況の中に、区内16グループ校の準備委員会のうち、半数の8グループしか地域のこども園、幼稚園、保育園などの就学前教育を担う組織の代表を構成員として加えていないという指摘がありました。これについてお答え願います。
65
◯見城学校教育課長 御指摘の幼小接続についてでございますけれども、本市としても大変重要であると考えておりまして、今取組を進めているところです。
最新の把握の状況でございますけれども、全グループの約半数、21グループにおいて、小中一貫教育準備委員会という組織がありますが、その中にこども園の代表者を加えて、幼小のつながりについて協議している状況です。
また逆に、
小中学校の校長が地域のこども園の評議員等になっているという実態もございます。
今はそんな状況にあるということで御報告いたします。
66
◯水野委員 次に、ICTの関係で質問させてもらいます。145ページでございますけれども、特に
ICT教育のことについては、教育現場が前々から求めていたものがデジタル化に伴って本当に速い速度で国は進めようとしていると。現場としては追い風であると思っておりますが、なかなかそれに対しての体制が追いついていないというのが現状ではないかと思われます。やはりこういったコロナ禍での臨時休校中の
オンライン授業の必要性を非常に感じておるわけでございますけれども、そういう中で、今後、若い人はパソコンを使いこなせて柔軟に対応できると思うんですが、これについての教職員のスキルアップ、それからパソコンを使った授業をどう取り入れていくのか。
そして、支援員の配置、加えて市長の施政方針の中にもありましたけれども、
教育センターへの情報教育支援室の設置ということを言っておりましたが、これについてもちょっと触れていただきたいと思います。
67 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 まず、教員のスキルアップについてですが、委員御指摘のとおり、現状では教員の力量差というのはかなり大きいと考えております。そのために、大きく2点考えております。
1点目が、学校の中核となって研修を進めていくリーダーの育成、2点目が、全ての教員が日常的に端末を活用できるような教員研修、このような形で2本柱の下で教員のスキルアップを図っていきたいと考えております。
どのようにICTを取り入れていくかということになりますが、1つは、従来、私たちの培ってきた教育技術、授業力ですね、それとICT、今回の機会に全てをICT化しようということではなくて、従来の教育のほうがより効果が高ければ従来どおり、ただ、ICTを使ったほうがはるかに効率がよければICTという形で、その両者のベストミックスを取り入れていきたいと考えております。
それから3点目としまして、支援員の配置についてですが、この支援員につきましては大きく3点、こんな仕事をしていただきたいということで考えております。1点目が、例えば授業前のICT機器準備、あるいは設定等の支援、2点目が、授業中にICTを活用する場合の先生や子供への操作補助、それから3点目としましては、これは教員研修になりますけれども、情報モラルの研修あるいはICTを活用した授業づくりの研修等ということで、大きくその3点を支援員にお願いすることによりまして、校内に整備された学習者、指導者用端末を有効活用していきたいと考えております。
最後に、情報教育支援室についてですが、現時点では令和3年度から
教育センターの中に情報教育支援室を立ち上げていきたいと考えております。構成メンバーとしては、室長が1名、それから担当の専任指導主事が2名で、数は少ないですけども、この方々と、あと周囲の業者等との絡み、あるいはICT
支援員等も含めながら、市内の先生方の情報活用指導力を高めていきたいと考えております。
68
◯水野委員 先ほども
寺澤委員から質問がありました国際教育プログラム、
寺澤委員のようにインターナショナルで国際的に勉強していくというようなお話がありましたけれども、今の社会、グローバル化の時代でありますので、当然、国際教育をしていかなきゃならないし、こういうのを提案するのがちょっと遅いかなという認識が私にはあります。ちなみにこの先進校ですが、私、3校ほど視察しておりますので紹介させてもらいますが、まず、一番有名なところは京都の堀川高校ですね。ここは偏差値が非常に高いところで全国的に有名なんですが、SSH──スーパーサイエンスハイスクール、それからSGH──スーパーグローバルハイスクールの指定校でもあります。
それから、私、一番最近行ったところが市立の札幌開成中等教育学校というところです。ここはまさしくバカロレアの指定校ですので、非常に進んでいておもしろい。しかも市立ですので取組がおもしろいと思います。1つの大きな校舎の中で6年の計画をする。だから、3年でやるというのはちょっと難しいかなと思いますね、これをやろうとするのは。
もう1つは、これも行ってきたんですが、山形県の県立米沢興譲館高校が偏差値で山形で4番ぐらいですが、SSH──スーパーサイエンスハイスクール、これは東北大学との共同研究ということで、いずれも先ほど答弁がありましたけれども、やっぱりみんな国際的なんですよね、あちこちの国との交流を盛んにして。これはぜひとも取り入れていかなきゃならないと思います。海外を知らずして頭だけで学んでも、やはり学べないんじゃないかなと思われますので、そういったことが大事かなと思います。
こういう中で私が感じるのは、高校だけじゃなくて、やはり例えば市立で言うと、安東中学校とか、連動していかないと、何の意味もないのかなと思いますね。3年だけじゃなくて6年を通したやり方が必要ではないかと。要望になってしまいますが。
そこで、国際教育プログラム推進事業について、一体、静岡市は何を目指してこの事業をしているのか、これについてお答え願います。
69 ◯西島教育総務課長 目指すところですけれども、国際教育を推進することによりまして、例えばですけども、市立の高校に入れば海外の大学に進学するのにすごく強いとか、そういったメリットがあろうかと思います。そういったことが市立の魅力といいますか、そういった利点を強調していくために、今回国際教育プログラムを検討するということなんですけれども、必ずしも最終的にGCE-Aレベルですとか、国際バカロレアを同時にするということではなくて、
市立高等学校、それから清水桜が丘
高等学校それぞれに学校の特色があります。それぞれの特色に合った英語教育はどういったことかということを最終の目的として検討してまいりたいと考えております。
70
◯水野委員 先ほど言いましたように、インターナショナルな時代ですので、これは要望になりますけれども、もう少し国際教育について市としてもきちっと取組をする必要があるのではないかと一言つけ加えておきます。
次に、議案第57号の峰山小の閉校について経過を教えていただけますか。
71 ◯加藤教育力向上政策担当課長 峰山小学校の閉校の経過、経緯ですけれども、昨年の9月に地元から要望書が提出されまして、市で検討したところでございますが、地元では、今小学校6年生の児童が1人いるんですけれども、来年度以降、児童がいなくなるというところもあり、また地域で今小学校の支援をしているところなんですけれども、人手不足で、なかなかそういった小学校の支援もできなくなってきているという状況もあります。そして、峰山小学校の
子供たちにとって、やはり多くの
子供たちと一緒に学ばせることが必要ではないかという考えにより地元の清沢地区の連合自治会から要望がありまして、その対応で今回、峰山小学校の閉校をするものでございます。
72
◯水野委員 それで、地元の要望の中で体育館を地元で活用すると。それ以外の土地をどうするかは今検討中、前に井川小学校で小中一貫教育の方針かなんか、ちょっと記憶が定かではないんですが、余った土地は売るということを言ったような記憶があるんですが、この辺の今後の小中一貫校化での余剰土地というか、土地の活用について触れていただきたいと思います。
73 ◯加藤教育力向上政策担当課長 統廃合後の学校の跡地利用についてですけれども、基本的な考え方としましては、本市が平成26年度に策定しました静岡市アセットマネジメント基本方針に沿って進めてまいります。本方針では、施設の廃止により生じる跡地につきましては、原則、売却としております。しかしながら、学校施設につきましては防災の避難所の機能や地域住民の交流の場など学校としての機能以外にも様々な機能を併せ持っております。こうした状況を配慮しまして、統廃合後の学校跡地の活用につきましては、地域の状況や転用のニーズなどの要望を踏まえ、地域の皆さんの御理解と御協力を得ながら利活用策を検討していきます。
今回の峰山小学校の跡地利用につきましても、当面、体育館を避難所として維持しつつ、地域からの要望の具体化に合わせまして地域と協議をしていきます。
74
◯水野委員 学校の統廃合に絡みまして、この学校施設というのは市有施設の中で面積が7割ぐらいを占めているわけで、これのアセットの計画ですね、
石井委員も質問しましたけれども、私も前から言っています、プールは何とかしたほうがいいんじゃないかなと思います。私も実際教職をやっていたときに、プールが老朽化して裸足で歩いていると足を切っちゃうような、タイルがすり減っちゃっているというか。プールを直せば2,000万円とかかかっちゃったりすると、何のためにあるのかなと。しかも、そのときに私が予算をつけてプールを直せと言ったときに、財政が何と言ったかというと、そんな年間40日しか使わないのに金かけるのかって。その頃は私怒りましたよ。教育施設でそんなこと言うのはおかしいじゃないかと思いましたが、時代の流れからすると、1年間に40日しか使っていないプールに、あとはずっとほったらかしにしている施設に、どこもどんどん老朽化している中で、一体そこにそんなにお金をかける必要があるのか、そこまでお金が回らないんじゃないかという中で、やっぱりプールなんかも本当に隣接した学校に2つは要らないと思うんですよね。清水で言うと岡小と二中なんていうのは本当に隔ててすぐ、1つの敷地にあるような、そういうところ。あるいは辻小と清水一中とか、本当に近いところにプールがあるというところもありますけれども、そういうプールのことについても、ちょっとくどいようですけども、今後どういうふうに考えていくのか、考えがあるのかどうなのか、お聞きしたいと思います。
75 ◯大石教育施設課長 プールにつきましては、本会議でも御答弁したとおり、現在、先ほど委員がおっしゃったような隣接した学校を含めて、あとは公設、市立の中央プール、それから民間プール等、今、地図上で検討している中で可能性を考えているところでございます。
実際にアンケートをとって、教員の方の移動時間とかこまの数、そういったところも含めて、実際に実験じゃないですけど、今後、近いところ、多少遠いところ、移動方法も含めながら、さらに研究して詰めていきたいと考えております。
76
◯水野委員 全体のアセット計画にもちょっと触れてくれますか。
77
◯甲教育局次長 恐らく統廃合を今後どういうふうに進めていく計画かというようなお話かと思います。これに関しましては、
小中学校の配置の適正計画を作っておるわけですけれども、2年後ぐらいに改定する見込みになっています。
現時点で、どこの学校はあちらに、ここの学校はあちらに令和何年に移行しますという形の計画はできていないという段階です。ここはもう委員もよく御承知のとおりだと思いますけれども、学校のことに関して、上からどこどこと歩いていって、ここの学校とここの学校をくっつけてきれいな学校にしてやるから潰すからと、そんなことを言っても、地域の皆さんの心を傷つけて、結局何もうまくいかないということになっていく中で、今年度の予算にも計上させていただきましたけれども、学校の統廃合に関しては、地域の自治会でありますとか、保護者の皆さんと緊密な連携をとりながらお話をして、新しい学校の姿を一緒に考えるという中でつくっていくものかなと思っております。そうするとなかなか行政計画的に令和何年にここの施設を廃止という形になりにくいところがありますので、明快な答弁はこの場ではしにくいところはあるのですけれども、私どもの考え方としては、先ほど担当の課長から御説明申し上げましたとおり、地域の皆さんとお話をしながら、今後の学校の在り方とか、その地域の子供をどういうふうに育てていきたいかというお話を続けていって、その中で1つの結論として学校施設を合わせていくということを考えていくのが最も適切なやり方なのではないかと考えておりますし、今後、先ほど申しました学校規模・配置適正化計画などを作っていく際にも、そういった考え方を大事にしていく必要があるのかなと考えております。
78
◯水野委員 明快な答弁、ありがとうございます。
先ほどのプールの件ですが、私学の小学校なんかはバスでスイミングスクールに連れていっているんですね、学校にプールはない。だから、プールの費用に何千万円もかけるんだったら、バスで連れていって教える、両方を天秤にかけたらどうなるかなと思いました。
次の質問をします。
最後にちょっと細かく質問していきますけれども、教職員の不祥事根絶への対応です。
これは日本国憲法第15条の中に、公務員は全体の奉仕者であると規定しています。したがって、公務員は公共の利益の増進のために全力を挙げてその職務に取り組まなければならないという使命を帯びております。教育行政に関わる教職員の使命は重要であり、高い倫理観が求められてしかるべきであります。そういうことで、ついこの間の28日の新聞にも、同じ教員が万引きをしたということで、しかも公判中にそういうことが起きたという非常に残念なことなんですが、やはり不祥事をうやむやにすれば必ず同じことが繰り返されるということなので、不祥事の分析をして改善を練るということが大事じゃないか。
例えば、医者は患者の症状を診断、処方するということをしているわけですね。当然、不祥事が何件かあるわけなんですが、その事例の内容あるいは、そういった分析をして改善していくことが大事じゃないかなと思います。そこで質問ですけれども、過去3年間の不祥事の事例内容、その分析、処分内容についてお答え願います。
79 ◯池谷教職員課長 まずは、今、水野委員からお話がありました2月27日現在公判中の教職員が窃盗容疑で逮捕されたことにつきましては、
子供たちはもちろんですけれど、市民の皆様に大変御迷惑をおかけし、申し訳なく思っております。このことを重く受け止め、法的な手続にのっとって厳正に対処していかなければと思っております。
御質問いただきましたことについてお答えいたします。
過去3年間の不祥事の状況についてでございますが、平成30年度につきましては懲戒処分が4件ございました。情報の漏えいに関することで戒告処分1件、交通事犯に関わることで減給処分、それから指導監督不適正及び職務義務違反に関わることで減給、トータルで減給が2件ございます。それからわいせつ行為による免職が1件。
令和元年度につきましては、傷害による減給処分が1件ございました。
今年度につきましては、交通事犯による戒告が1件、同じく交通事犯による減給、営利企業の従事制限違反に関することで減給、減給処分が2件でございます。それから、わいせつ行為ということで盗撮でございましたが、免職処分が1件、計4件、現時点でございました。
これらのことについてですが、奇異行為を犯した教職員に対しては、私ども教職員課でも聞き取り等を行いながら、事実関係や原因等を確認し、今後に生かせるよう努めているところでございます。
あわせて、処分をした後も、当該教職員や所属長と面接を行うなどして再発防止に努めているところでございます。
80
◯水野委員 これは難しいかもしれないんですが、やはり何かこういうことが起きていく原因というのが、そういう事実をちゃんと調べて、そして原因を知る。そしてそれに対する改善をすることが重要だと思いますが、その辺は難しいことですかね。
81
◯甲教育局次長 細目的な事項に関しましては課長から少しお答えさせていただきますけど、おっしゃるとおりで、起きた問題について分析し、それが起きないようにするための対策を進めていくことは重要であろうと思います。このために教職員課で幾つか対応させていただいていて、本年度は、本会議での答弁でも御説明差し上げましたけれども、ハラスメントに関して集中的に取組を進めるであるとか、そういった形のことを進めたりすることが必要だろうと考えて、例えばマニュアルを整備するとか、その考え方の前提になっていくのはどういうものなのかという形で、教職員に対して研修の道具になるようなものを準備していくという対策を進めております。
そういった中で、ある程度抑制できている部分もあるんだろうと思っている部分はございますけれども、現時点でやはり人の弱さというのが噴出している状況があるというところであろうと思います。
今、教職員課でも再三にわたってずっとお話をし続けているのは、この問題について様々な問題がある中で、なかなか直し難いところではあるんですけれども、一番の問題は、大きな問題に対して他人事として捉えられてしまうことだと考えております。これはもう様々なチャンネルを通じてこの数年間、教職員課では所属長を通じて、またはそれぞれの場面において、起きた問題を自分事として引き受けていただいて、これは自分たちが行った行為だと皆さんに見られているのだということで考えていっていただきたいということを再三働きかけておるところであります。そういった取組もなかなか地道になっていて恐縮なんですが、そういったことですとか、先ほど申しましたマニュアルの整備ですとか、場合によっては、悲しいことではありますけれども、幾つかの者に関しては厳罰化という形で威嚇効果を高めるという対応を進めてきておりますが、引き続き教職員の綱紀粛正に努めてまいりたいと考えております。
82
◯水野委員 またまた明快な答弁をありがとうございます。
次に、一番心配されるのが、先生が何かトラブルを起こしたときに、産休なんかもそうなんですが、それを代替する先生がすぐつかなくて、ある学校で言うと、中学校3年生の担任の先生が産休で休みをとるようになった。中学3年生の
受験の時期にそれをやられたりして非常に困って、その後もなかなか代わりの先生がつかなかったと。そこで、教員が欠けたときのフォロー、サポートする後方支援はどうなっているのか、お尋ねします。
83 ◯池谷教職員課長 教員が欠けたときのフォロー、サポート体制でございますが、今回のような不祥事の対応等についてはすぐに代替教員を派遣して、とにかく授業に支障が出ないように迅速な対応をしております。あわせて、児童生徒のケアを最優先しながら、教職員も含めて児童生徒支援課等と連携を図り、当該校には緊急サポートとしてのカウンセラーを派遣するなどして、
子供たちの安定した教育活動に努めているところです。
あわせて、人材の確保ということになると思うんですけれども、人材バンクという名称はついていないんですが、本課が任用している臨時講師、非常勤講師等については随時募集し、さらに教員採用試験等で採用候補者とならなかった方にも講師の登録をお願いしているところです。現在、小学校で200名、中学校で160名の登録をしておりますけれども、ほかにも任期付教職員、それから会計年度任用職員の募集であったり、定年退職された方への講師登録の依頼であったり、市のホームページや市の広報紙静岡気分による公募、近隣の大学や近隣の市教委、それから私学協会、ハローワーク等とも連携しながら、様々な方法で人材確保に努めているところです。残念ながら突発的な病気の先生が出たときの対応について、すぐに対応ができない状況もございますが、引き続き
子供たちの教育活動がスムーズに行われるよう、人材確保にも努めてまいりたいと思っております。
84
◯水野委員 教育が欠けたときのフォロー、サポートはぜひ、現場サイドで言うと非常に多忙化の中でそういうことがあると本当に疲弊してしまいますので、その辺の対応をお願いしたいと思います。
そこでまた質問を追加しますが、病気による特別休暇、産休などによる現在の加配教員の欠員の人数は分かりますか。
85 ◯池谷教職員課長 2月28日現在の状況でございますが、代替講師の未配置は2件ございます。産休の代替が1校、それから休職の代替が1校という状況でございます。
86
◯水野委員 今の人は今後どうしていくんですか。
87 ◯池谷教職員課長 当課の講師担当がその2校についても講師を配置できるように、今いろんな手を使いまして、先ほど申しましたような登録者に引き続きお声がけさせていただいている状況でございます。引き続き全力で努力したいと思います。
88
◯水野委員 そういうことは現場では早急な対応が望まれるわけですので、その辺がきちんとできるように、先ほどの答弁にもありましたが、講師の登録人材バンク、これも静岡県の人材バンクがこの間新聞に載っていましたけれども、ぜひさっと対応できるような体制を整えていただきたいと思います。
それで、今はどうか知りませんけども、各学校の適格性に課題、変な先生ですね、ちょっと教師として困るなという、そういう教員の取扱いはどのようにしているのか、伺います。
89 ◯池谷教職員課長 適格性に課題のある教員への対応でございますが、本市の中では臨床心理士、それから保護者の代表の方、学識経験者等で構成される静岡市教員等指導認定検討委員会を設置しております。校長から知識・技術・指導方法等、教員として求められる資質、能力に課題があり、日常的に
子供たちへの指導を行わせることが適当ではないという申請があった場合、私たちのほうで具体的な状況を確認した上で、検討委員会に諮ることとしております。その上で認定した場合には、静岡市
教育センター及び当該教諭の所属校で、原則として6月以内の研修を行うなどして改善を図っているシステムがございます。
90
◯水野委員 こういった不祥事に関連して、処分に関わる基準について伺いますが、不祥事を起こした場合の処分はどのようにしているのか。国では、停職処分は1年以内としているが、本市の状況を伺います。
91 ◯池谷教職員課長 まず、処分に係る基準でございますが、静岡市教育公務員の懲戒処分に関する指針に基づいて処分しております。
停職処分の期間でございますけれども、地方公務員法第29条第4項の規定に基づき定められております静岡市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例第4条により、停職については1日以上6月以下と定めております。
92
◯水野委員 あと2つお願いします。
これは通告していませんが、昨日のニュースの中で県教委の発表がありました。これはたしか県の自民党の要望ですかね、それを受けたような形になるんですが、SNSを全部やめさせたと報道がありました。特に静岡県の例で言うと、わいせつ行為の24件中11件がSNSで親しくなったというか、つながりを持ったと。そのつながりは部活やクラスの人とのSNSからそういうのに結びついたということで、これを禁止したんですね、県教委が。これについて答えられますか。
93 ◯池谷教職員課長 先ほどお話しさせていただきましたが、今年度、SNSの私的利用に関するガイドラインを策定し、各学校に周知しております。その中で、今委員からお話があったことについては、本市教職員については、特定の児童生徒、保護者等とのSNS上のつながりは禁止しております。あわせて、いろんな連絡が必要になる状況もございますが、その場合には学校メール配信システム、
小中学校については「すぐメール」、高校については「ロコクリ」というものがございますので、そういったものを使って、そういった不祥事につながらないような取組をしているところでございます。
94
◯水野委員 最後ですけれども、教員の不祥事解消について、
子供たち、保護者、地域からの信頼を回復し、
子供たちが安心して学べる学校づくりに向けて、今後どう取り組んでいくのか、今度は教育局長にお答え願います。
95 ◯仁藤教育局長 まず、教職員課長からのお話もありましたけれども、議員の皆様はじめ、市民の皆様には教職員の不祥事が起こるたびに御心配をおかけしている点につきましては、改めておわびを申し上げたいと思っております。本当に申し訳ありません。
言うまでもなく、教職員の不祥事は
子供たちへ多大な影響を及ぼすとともに、保護者や地域の信頼を大きく損なう行為であります。当然ながら、あってはならないものとして強く認識している次第であります。先日の本会議の際にも不祥事根絶に向けたこれまでの取組について説明させていただきました。
教育委員会としましても、不祥事根絶に向けてのこれまでの取組を継続していくとともに、教職員の不祥事の重大性について、教職員一人一人が改めて認識できるよう、次長からありました自分事として捉えられるよう指導の徹底を図ってまいりたいと思っております。
なお、こうすれば全てが解決するという方策を現在具体的に持ち合わせているわけではございません。これまでの取組を踏まえながら、粘り強く工夫を重ね、改善努力を積み上げていきたいと考えております。そのことが信頼回復とともに安心して学べる学校づくりにつながっていくのではないかなと思っております。
なお、委員からもお話がございました、これは他県や他市の状況等も含めて調査をしながら研究を進める必要があろうかと思いますけれども、場合によっては、専門的な立場からの御意見等を賜りながら今後も研究していく必要があろうかとは思っております。
本市では、各学校にコンプライアンス委員会を設置しております。そのメンバーには保護者や自治会などの代表者を必ず入れるように依頼しております。それは第三者の立場から、教職員に生の声を聞く場を設けつつ、自覚を促したいという対応を今しておりますけれども、それが全て解決につながるかどうかは、なかなか難しい問題ではありますけれども、そんな点を含めながら今後進めてまいりたいなと思っております。
なお、様々なところで学校が忙しいということは承っておりますけれども、働き方改革等、それから議員の皆様から御支援を頂きながら、スクール・サポート・スタッフ等の拡充をしていただきました。そんな点も生かしながら、今後学校がさらに安心できる場として取り組むことができるよう進めてまいりたいと思いますので、ぜひともまた御示唆、御助言、それからお知恵を拝借できればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
96
◯畑田委員長 この際、暫時休憩します。
午前11時57分休憩
──────────────────────────────
午後1時再開
97
◯畑田委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
98
◯大石委員 資料-2の141ページの一番上です。教職員課のこころの教育支援事業で、1つ目として、非常勤の講師の方ですけど、教員免許とかお持ちだと思いますが、スキルとかをお持ちか、お尋ねしたいと思います。
99 ◯池谷教職員課長 こころの教育支援事業の非常勤講師についてですが、授業を行うため教員免許を所有しております。非常勤講師が授業を担当することによって、生徒指導主任の授業数を減らし、生徒指導上の諸課題に対応する時間を埋め合わせております。これにより、課題を抱える
子供たちへの個別対応も可能となっており、大きな成果を上げているところです。
あわせて、こころの教育支援事業には保健室業務を補助するパート看護師の配置がございますが、看護師免許を持っております。
100
◯大石委員 分かりました。ありがとうございます。
両方ともお聞きしたいですが、通常はどちらの学校に配置されていらっしゃるんですか。
101 ◯池谷教職員課長 配置についてでございますが、児童生徒支援課とも連携を図っております。いじめや不登校などの各校の状況を総合的に鑑みながら、配置先を決定しております。
学校への配置が今年度17校、支部へ配置しながら兼務等をしていただいているところが20校、計37校に配置している状況です。来年度も引き続き同等の配置を見込んでおるところでございます。
102
◯大石委員 次に、しずおか教師塾事業ですが、私の記憶だと、「熱血」が前へついていまして、熱血教師塾というので最初注目していました。その頃から数えて今何期生になられるんですか。
103 ◯池谷教職員課長 平成21年度の10月に第1期生が入塾、本年度10月に第12期生23名が入塾しており、今通塾中でございます。
104
◯大石委員 じゃ結構歴史をつくられてきていると思うんですが、巣立ったというか、卒業された方々は全て人材になられていると思うんですが、その中でも秀でているというか、こういう方がいらっしゃいますよというのがもし分かれば、教えてください。
105 ◯池谷教職員課長 しずおか教師塾ですが、教育に対する情熱、使命感を持った即戦力となる人材を学校現場に送り出すために、カリキュラムについては年を追うごとに充実を図っておる状況です。その結果、着任時の段階においても卒塾生の初任者については、学習指導であったり、生徒指導の面では、一般採用の初任者よりも高い評価を受けているところです。
あわせて、10年が経過している現在、各学校の中で学年主任であったり、研修主任、生徒指導主任など、学校運営の中核を担って活躍しておる卒塾生が多くいる状況でございます。
106
◯大石委員 あと一番下です、教育施設課と学校教育課ですかね、小中一貫の事業ですが、素朴な質問ですけど、小学校と中学校では授業時間が違うと思いますが、施設一体のところでは、チャイムとか、給食とかはどうなるのか。
107
◯見城学校教育課長 施設一体型の小中合わさっているところの授業時間の違いとカリキュラムの違いなんですけれども、通常ですと授業時間等についてはノーチャイムがほとんどです。今、施設一体では全てノーチャイムですので、支障はありません。給食等についても、終わりの節目のところはそろえてやるようになっていると思います。
108
◯大石委員 次に、142ページです。
一番下、学務教育課の部活動環境支援事業ですが、スポーツ系は大体理解をしているんですが、文化系の例えば吹奏楽なんかは、幾つかの学校にわたって1つの部活をやっていらっしゃるのか、お聞きしたいです。
109
◯見城学校教育課長 吹奏楽部と文化部のエリア制の活動ですけれども、現在そういったニーズがございませんので、取り組んでいるところはありません。ただし、エリア制部活というものが運動部に限定した、特化したものとして設計しているわけではありませんので、現場のニーズがあれば、そういったものも検討していきたいと思います。
110
◯大石委員 次に、143ページ、ALTですが、どういう基準で採用されるのかというのと、そこは言葉を慎重にかもしれませんが、外見上で私たちみたいな黒髪で黄色という方ではなくて、見るからに外国の方だなというのも大事だなと思うんですが、そこら辺の基準を教えてください。
111
◯見城学校教育課長 ALTの採用基準でございますけれども、いろいろあるんですが、主なものとしては、原則として英語圏の国籍を有しているということでありますとか、それから優れた語学力と論理的に文章を構成する等の能力、また語学教師としての資格がある、語学教育に熱意がある等々の基準に照らして面接等を行って採用しているところです。
外見についての基準はございません。
112
◯大石委員 次は、144ページ、一番下ですが、学校給食課の日本一おいしい学校給食の提供事業ということで、昨年11月にSDGsに関しての食品ロスで小学校の給食
センターを見せていただいたり、給食も見せていただいて、ものすごく清潔で、おいしい給食を作られるように努力されているなというのをすごく理解させていただきましたが、今年度にあっては、わくわく給食自体が全て中止ということですよね。ですので、新年度でやっていかれるに当たって、そのまま昨年度のメニューを流用するのか、それとも新たなものなのかというのも含めて、どういうふうな形でやっていくのか、課長の決意をお聞きしたいなと思います。
113 ◯坂井学校給食課長 わくわく給食につきましては、今年度、予算はついていたんですけれども、コロナ禍ということで中止させていただくことを、前回の委員会でも御答弁させていただきました。来年度、コロナはまだ収まっていないと思うんですが、1年間対応してきまして、何とかできるのではないかということで、来年度は、おととし、去年と同じ7月から始めまして8月の夏休みを除いて1月まで6回やる予定でございます。
食材につきましては、前回好評だったウナギはもう一度やろうと考えております。あと、TEA豚のソーセージですとか、静岡ハンバーグとかを予定しておりますけれども、今後また変わる可能性はあるんですが、今のところそういったものを出そうと考えております。
あと、デザートがやはり好評だったものですから、イチゴのケーキはまた出したいなと思っております。
食材につきましては、前回、1回につき3日に分けてやったんですけども、やはり大量の食材を用意するのが難しかったということで、来年度は6日に分けて食材が集中しないような形で行おうと今検討しているところでございます。
114
◯大石委員 最後の質問です。145ページの真ん中辺りですけど、
教育センターの
ICT教育環境整備事業、これの二重丸のところの授業目的公衆送信補償金について教えてください。
115
◯見城学校教育課長 すみません、そちらについては学校教育課からお答えさせていただきたいと思います。
こちらの授業目的公衆送信補償金というのは、学校がICTを使って授業をやる際に、
インターネット上での著作物を使用するに当たっての補償金になります。
116
◯石井委員 もう既に出ている質問も多いので、ちょっとそこの足りない部分とかを聞いていくことになりますが、よろしくお願いします。
まず、教育総務課の国際教育プログラムの件で、先ほどバカロレアだとか、様々な国際プログラムを目指してということで話はあったと思うんですが、私の知っている限りでは、そういったことに対してはかなりレベルが高い授業だと聞いたことがあります。英語を話すことが大前提で、その英語を使って授業を受けていくだとか、発表するということで、本当に大学入学レベルの資格を取得できるということで、あえてそこに持っていくというのではなくて、そこを目指していくということも先ほど説明で伺ったとおりなんですが、その前段階として、今、市の高校でやっている国際教育があって、その上を目指すということで国際教育プログラムという形に持っていくということになろうかとは思うんです。今、市立高校でやっている国際教育というのは、一体どういう形のものを推進されているのか、そこをお聞かせください。
117
◯平林市立高等学校事務長 市立高校では、SSH、科学探究科があるものですから、去年は行けなかったんですけども、1週間、修学旅行の代わりにアメリカに行きまして、そちらで研修という形で学ぶであるとか、あと、普通科におきましても、一部、1クラス分ぐらいが台湾に行きまして、やはり国際交流、向こうの学校の生徒さんたちと交流をしてくるとかという中で考えております。
あと、SSHの中の探究の中で、特に科学探究科については、2年生は全て探究のホスト発表を英語で行うという形で、TAさんとかを招きまして、そういう形の中で英語のレベルを上げるということも行っています。また、今回の教育プログラムですね、学校からも
教育委員会と連携しまして積み上げていけるものがあればと考えております。
118 ◯酒井市立清水桜が丘
高等学校事務長 本校におきましては、今年度はやはりコロナのため中止になりましたけれども、修学旅行で台湾に行っておりまして、また来年度も、コロナの状況にもよりますけれども、台湾を予定しております。また、海外語学研修につきましても、今年度はやはりコロナで中止になりましたけれども、昨年度は8月に10名ほどがオーストラリアへ海外研修に行っています。また、昨年度につきましては、ポーランドからの留学生を1名受入れたという経緯もありました。
119
◯石井委員 それぞれ国際交流というか、国際教育が進められているというのが理解できました。
この問題の最後に、もし分かればでいいんですが、高校を卒業した後の海外への進学率、進学者数、推移とかが分かれば教えていただきたいと思います。というのは、以前、それこそ議会だったり、いろんなところで大学生とかと話をする機会がありまして、最近の学生は意外と保守的というか、海外にあまり行く意思がない
子供たちが増えているという状況で、海外への進学率というのも大分減ってきているという統計を見たことがあります。そういった中で、静岡市の場合、今後国際化を目指すという中にあって、そういう準備をされていくと思うんですが、今、例えば高校を卒業した後にすぐ海外へ行くような率がどれぐらいあるか、また数がどれぐらいあるか、分かれば教えてください。
120 ◯西島教育総務課長 推移といいましても、それほど人数は多くないものですから、ここ5年間の実績を御報告させていただきます。
静岡市立高校ですけども、過去5年間で海外大学に進学した方が2名いらっしゃいます。1人がアメリカのネブラスカ大学、もう1人が国立の台湾大学に進学されています。
同じく清水桜が丘
高等学校でも、過去5年間で2名の方が海外大学に進学しております。1人がアメリカのハワイ大学、もう1人が台湾の逢甲大学ということで、2名が進学されています。平均しますと、両校で1年当たり1人とか2人くらいの割合で進学されている方がいるようです。
121
◯石井委員 次に行きます。
スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー活用事業についてお伺いします。
今回拡充事業ということにはなっているんですが、まず、その拡充する内容をお聞かせください。
122 ◯栗田児童生徒支援課長 まず、中学校の不登校生徒の支援をする訪問教育相談員、現在6名を6中学校に配置しておりますけれども、それを、当初の予定では、6人から9人、そして12人という予定ではあったんですけれども、不登校の課題と、それからこの事業の成果が認められまして、本年度6人から令和3年度12人に拡充することになっております。
それから、先ほども答えさせていただきましたけれども、新規に小学校に教育相談員を6名配置することが拡充という意味でございます。
123 ◯西島教育総務課長 スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーにつきましては、静岡
市立高等学校と清水桜が丘
高等学校にも配置しております。両校ともスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーを1名ずつ配置しております。
来年度の拡充の状況ということで、スクールカウンセラーにつきましては、人数等は増えないんですけれども、これまで年間24回、月2回、1回当たり4時間だったものを年間で36回、月3回ということで、1回増やすような形で予算要求をさせていただいております。
それから、スクールソーシャルワーカーにつきましては、年間21回でした。こちらを年間24回ということで、月2回に増やさせていただくということで予算要求をさせていただいております。
124
◯石井委員 スクールカウンセラーのほうなんですけど、以前からなかなか予約が取りづらいということが話にあったと思うんですが、今、実際にそういったカウンセリング待ちだとか、カウンセラーが足りないとかという状況はどうなんでしょうか。
125 ◯栗田児童生徒支援課長 確かに各
小中学校からの相談依頼のケースが増えておりますけれども、
小中学校に計画的に相談に乗るように、突然相談があって対応できないということではなく、事前に保護者等と、あるいは子供と、いつ何時に相談に乗るということを計画的に実施しております。そこら辺につきましては、カウンセラー自身が自分のスケジュールをコントロールして調整しておりますので、相談の要望があるけれども、それに応えられないという事態は起きていないと把握しております。
126 ◯西島教育総務課長
高等学校につきましては、年間で両校合わせて、3年程平均いたしますと248件ということで、1名当たり120件くらいの相談になるものですから、特に相談待ちというか、そういったことでの要請はありません。
127
◯石井委員 特に
小中学校のスクールカウンセラーになるんですが、昨年はコロナ禍ということもあったり、その前は、やはりいろんな精神的に不安定な
お子さんがいて、その親御さんからの相談が、なかなか予約が取りづらいという話をよく聞いたんですね。そんなときに、学校に来ていただいている方を予約するというのはもちろんいいんですが、ちょっと先になってしまうという話もあって、それこそ1月先とかになってしまうという話もあって、
教育委員会にそういったカウンセラーが常駐して話を聞いてくれるというような予約を取れないかという話もありました。現在、そういった
教育委員会の中で、学校とは別枠でカウンセラーを置いて相談を受ける体制というのは、特にはないですかね。
128 ◯栗田児童生徒支援課長 現在、当課にそのようなスクールカウンセラーを置いて対応はしておりません。ただし、先ほどの計画にない時間で、どうしても緊急的に対応を求められた場合には、例えば緊急サポートチームという特別なチームも編成しておりますので、そういう形で対応できますし、それから、当課に保護者から直接相談があった場合には、葵、駿河、清水にそれぞれ担当している指導主事がおりますので、その担当者がその要望を受入れて、スクールカウンセラーと調整するなどして相談に乗るようにしております。
129
◯石井委員 以前、スクールカウンセラーに関して伺ったときに、市の方針としては、時間数だとか、スクールカウンセラーの数を増やすよりかは質を高めていくよというお答えをいただいたことがあったんです。多分その方針にまだ変わりはないんだろうなとは思うんですが、今回、会計年度任用職員ということで年度ごとに契約していく雇用形態なんですが、現在は、今度も例えば6人から12人に増やすといったときに、募集されるときの手を挙げられる方たちというのは一体どれぐらいいて、充足率が十分に足りているのかどうか、そこら辺に関してちょっと教えください。
130 ◯栗田児童生徒支援課長 先ほど訪問教育相談員と言いましたけれども、スクールカウンセラーとか教育相談員になるんですが、スクールカウンセラーは公認心理士の資格を持った方を募集しておりまして、令和3年度に向けた募集についても、定員を超える応募がありましたので、今回選考させていただき、資格があって十分力量のある方を採用できていると考えています。
131
◯石井委員 スクールカウンセラーについて最後に、そういった任用された方たちというのは大体何人ぐらいがスクールカウンセラーの業務にとどまっていられるかなというのはちょっと疑問なんですが、そこら辺をちょっと教えてください。
132 ◯栗田児童生徒支援課長 今年度より会計年度任用職員となりまして、各学校で、まず単年度ごとの評価を得て、それで引き続き採用できると判断された方については次年度以降もということになります。最大年数の5年がたちますと、また新たな選考という形になっております。
133
◯石井委員 それともう1つ、144ページのスクールカウンセリング事業について、先ほど、今回6校に対して別室登校の場所をつくっていくという答弁があったと思うんですが、実際私も学校に行くと別室登校をしている
子供たちの状況を聞くことが多くて、それこそ保健室で授業を受けていたりだとか、学校の会議室、教職員の方たちが使う会議室だったり、もっと込み合っているところは校長の応接室まで使って別室授業を受けているという状況も、よく聞きます。
そんな中で、今回、6校に対して別室の部屋をつくっていくということなんですが、他の学校で保健室なんかを使われているところは、保健室としての本来の業務にも支障が出ているということも聞いてはいるんですが、実際に別室登校されている子が多いところの現状というのは、数字的な把握だとか、ニュアンス的な、ちょっとざっくりとした質問で本当に申し訳ないんですが、増えているのか、減っているのか、どうなのかというそこら辺を。
134 ◯栗田児童生徒支援課長 中学校では、これまでも教育相談員を配置して別室で対応というのがあったんですけれども、小学校につきましては、今までは教育相談員の配置がなく、今委員がおっしゃったように、各学級担任も授業へ行ってしまうと、なかなか別室の子供の様子を見る職員が残っていない、なかなか厳しい状況にあるとは考えておりまして、今年度、そのような別室の状況を確認したところ、やはり各学校によって人数にばらつきはあるんですけれども、どの学校でも昨年度と比較して別室を利用する
子供たちの数は増えていると考えております。
135
◯石井委員 そういった別室を使って学校に来ている子は、具体的にどういう授業とか、過ごし方をしているんでしょうか。
136 ◯栗田児童生徒支援課長 別室を利用する児童につきましても、例えば教科によっては教室へ行ってみんなと同じ授業を受ける子供さんもいますし、あるいはパソコンの
ネットワークを利用して教室で行われている授業の様子を別室で見て、その授業を体験しているとか、様々あります。
基本的には、学級担任がその別室にいる子供に対して、教室で行われている授業の内容に関する学習の課題やプリント等を分けて、その子だけ特別なことというよりは、同じ学級の
子供たちが勉強するような学習を進められるように配慮しながら支援しております。
137 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 今、栗田課長から話がありましたように、不登校、別室登校の子がICTを使って授業を見るということは、今まで授業で何をやったかが分からない子供が分かるようになるということで、2次的被害を軽減できます。幾つかの事例の中でも、ICTを使うことによって教室に再び入ることができるようになったという報告も受けております。
そういうこともありまして、令和3年度以降、実証研究を進めてまいりたいと考えております。
138
◯石井委員 その件については後で意見・要望を言おうと思ったんですが。
ICTに関連してちょっとまた別なところで聞いていくんですが、
教育センターの
ICT教育環境整備事業について、ICT支援員を今後配置していくことになろうかと思うんですけれども、支援員に期待することは、先ほど授業前の準備だとか補助、授業づくりの研修をしてほしいということだと伺いました。
そういった方たちというのは、やっぱりICTに詳しい方ということになろうとは思うんですが、今後そういった方たちを雇用するに当たって、実際の雇用状況というのはもう順調にいっているのかどうか、また支援員になるためにはどういった技能が必要なのか、そういったところをお聞かせください。
139 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 ICT支援員の配置計画ですが、原則的には小中一貫教育グループ校、つまり1つの中学校区に参加する小学校、中学校に1名の割当てで支援員を配置していきたいと考えております。1回当たり7時間程度勤務していただくということで契約しております。特に令和3年度のICT導入当初には様々なトラブルが予想されますので、予算のある限りできるだけ学校へ配置していきたいと考えておりますが、現状では1つの学級に対して10回程度の配置予定になっております。
140
◯石井委員 多分誰でもなれるというわけではないと思うんですが、どれぐらいの能力を求めているのか。それこそ一般の方で普通にパソコンに触れるぐらいじゃなかなか難しいと思うんですが、どれぐらいの能力の方を採用しようと思っているのか。
141 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 基本的には、仕様書の中にパソコンに堪能な方と書いてあるんですが、先ほど話をさせてもらったように、まずは機器について非常に慣れていらっしゃる方、なおかつ授業についても、授業の中での教員の支援がありますので、授業をつくっていくということについても、ある程度理解されている方、そういうふうに考えております。
142
◯石井委員 なかなか難しいスキルだと思います。既にこれ採用は始まっているんですかね。
143 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 ICT支援員につきましては委託業務として行っておりますので、今、業者等を選別中でございます。
144
◯石井委員 次に、教員の育成について、各学校においてそれぞれのリーダー的な人を教育して、その方がその学校を引っ張っていくということだと認識しました。その方ばっかりに任せてしまうと、やっぱり学校間の格差だとか、その先生の負担の増大だとか、いろいろ課題も出てくるとは思うんですが、そこら辺も踏まえて、ICTを使える能力の平均化を図るということで学校で取り組まれようとしていることはどういう取組なのか、教えてください。
145 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 各学校のICTの堪能な先生といいますか、各学校には情報教育担当者がおりますので、この方のICTの指導力を高めていくための研修を進めていきたいと考えております。
具体的に言いますと、令和3年度で言うと年6回の研修、それからもう令和3年度4月からはパソコンが入ってきますので、年度内、実はもう来週からその方々を
センターに招きまして、簡単な操作研修から進めていきたい。そしてすぐに高度なことはできませんので、限定して4つ、このソフトを使えば基本的な授業は一通り行うことができるんじゃないかということを最初の研修会で進めていきたいと考えております。
146
◯石井委員 最後に、参考までに、モデル校をつくっていくという話もあったと思うんですが、モデル校というのはどこを想定されていますか。
147 ◯渡邊特別支援
教育センター所長 既に令和2年度に情報教育のプロジェクトメンバーを6名選出しておりますので、来年度につきましては、さらにそれを拡充していく方向で考えております。今は9名程と考えているんですが、その9名が所属する9校については実証的な研修を進めていくと。ですので、その9校については研修ができるような体制をとっていきたいと考えております。
148
◯畑田委員長 ほかにないようですので、質疑を終わります。
次に、要望・意見、討論に移ります。
議案第23号中所管分については、昨日の
市民局等所管分の
審査内容を踏まえて討論を行っていただくようお願いします。
要望・意見、討論がありましたらどうぞ。
149
◯寺澤委員 自民党です。
昨日の市民局、区役所、環境局を含めて、また本日の教育局、全議案に賛成いたします。
意見・要望でございます。
まず、コロナ禍の中で非常に学校現場も苦労されているとは思うんですけれども、昨日ちょっと地元のことでもいろいろ議論になったんですが、地域の行事やまちづくりへ児童生徒が学校行事として参加する、あるいは修学旅行など学校内で行う事業について、学校側もいろいろと実施の判断が難しいと思います。PTAをはじめ保護者の皆さん方に御理解いただくことも大事なんですが、来年度は、いろいろ地域でもまちづくりや昨年中止したお祭りなんかもこれからまたやっていくという中で、学校としてそれに参加することもあると思いますので、そのときに
教育委員会として各学校に指針みたいなものを出していただければありがたいなと思っていますので、ちょっと意見を申し上げておきます。
事業の中で、まず国際教育プログラム推進事業についてですが、私自身、実際に30年前に海外に留学して、日本人の国際化が全くなされていなかったと非常に肌で痛感したところがありまして、今回こういったグローバルな人材育成を何とか高校の中で導入していくということは非常によかったかなと思いますが、やっぱりもうちょっと早くやってほしかったなということはあります。でも、そうはいってもこれからぜひこの導入に向けて、スピード感を持って対応していただきたいと思っています。
特に、こういったものを導入したことによって、市立高校に行けばそうやって国際化というかグローバルな人材になれるよというような特色が現れればいいのかなと思っています。
最近、ある私立高校の校長としゃべったんですが、最近公立高校での定員割れがすごく多いと聞いておりまして、今どの高校も、公立、私立関係なくとにかくその学校の特色とか質の高さを保護者は求めていると思いますので、ぜひそういった、市立高校や
桜が丘高校に行けばこうなれるんだというような特色があればいいのかなと思っていますので、導入に向けてスピード感を持って対応していただければと思っています。
和田島自然の家なんですが、やっぱり清水は社会教育に力を入れてきたところであります。確かにもうあと5~6年待っているしかないのかというような答弁でしたが、やっぱり厳しい声を私も生で聞いたことが本当にあるものですから、井川の自然の家に行くというのもいいんですけれども、清水の方々からは、社会教育を和田島自然の家を利用しながら何とかまた再開していきたいという声があるので、ぜひそういった声に誠意を持って応えるように努めていただければありがたいと思っております。
また、スクールカウンセリング事業なんですが、2年前に私は委員会でも質問して、やはり不登校が政令市の中でも高いという統計があると答弁で聞きました。あれから非常に教育局全体として、総合教育会議でも不登校の対策をるるやっている中で、今回も非常にきめ細かい対応をしているということは評価させていただきますが、引き続き教育局全体としてこの不登校対策に取り組んでいただき、改善を図っていただきたい。
特に、コロナ禍でこれから心理的に不安を抱える子が非常に増えていくと私は思っておりますので、ぜひそこはきめ細かい対応をお願いしたいと思います。
最後に、各学校現場、先ほど冒頭で述べたことによって、コロナ禍で
子供たちもそうですが、先生方も現場でのコロナ
感染症対策など非常に神経を使うことが多いと思います。これは学校給食
センターでもそうだと思いますので、来年度もぜひ
教育委員会からもその現場に激励と、またフォローをしていただけますようお願いさせていただきまして、意見・要望とさせていただきます。
150
◯水野委員 新年度議案の議案第23号、それから議案第57号、志政会として賛成いたします。
意見・要望を述べたいと思います。
新年度教育予算については、教育現場に必要とされるスクール・サポート・スタッフの全校配置など、教育現場に必要とされるマンパワーの増員配置が随所に見られ、高く評価したいと思います。
また、
ICT教育については、
子供たちが授業で学べる
教育環境整備をお願いしたいと思います。
長年見ていまして、ちょっと厳しい言い方かもしれませんが、教育局は予算獲得がやや弱いように見えます。今後もなお一層教育予算の獲得に向けて、予算折衝で各所管が行っているように予算の必要性をしっかり伝え、必要に応じて議員に予算の必要性を強く説明、これはそういうアプローチが非常に少ないように思うんです。だから、ここにいらっしゃる委員の皆さんやいろんな議員が、最近議会の教育に対する質問の質が高くなっているんです。以前は、人から聞いた内容を客観的にしゃべっているような質問をしていましたが、最近ではちゃんと教育の中身を理解して質問していることが多いんです。そういう意味で、もっと議員に説明をしっかりして、アプローチして説明、理解をしてもらう。そうしたロビー活動を積極的に展開していただきたいと思います。
今後も、未来を担う
子供たちが豊かに学べる
教育環境整備のための教育予算獲得に向けて頑張っていただきたいと思います。
教育は、教員と生徒との信頼関係から成り立っております。不祥事を起こす教員は論外ですが、一部の教員の不祥事により学校への信頼が揺らぎかねない状況の中では、真面目に努力している先生方がすばらしい教育実践をしても教育効果は薄らいでしまい、教員のモチベーションを低下させる原因にもなります。
教員の倫理以前に、風通しのよい職場環境づくりも大切だと思います。仕事上のストレスや育児、介護、病気などの不安の解消など教職員の心のケアにも寄り添ってほしいと思います。相手の身になって考え、教職員のモチベーションの維持向上に努めていただきたい。
多忙化、デジタル化が進み、教師間のコミュニケーションが不足していると思われます。子供の一人一人の可能性を伸ばすことを常に実践していますが、その基盤はよく学級経営と言われます。クラスの子供を1人も取り残さない。一人一人の存在感を認め励ますとよく耳にする言葉であります。職場でも同じことではないでしょうか。職場の人とスポーツで汗をかき、職員の親睦旅行や懇親会で本音を話したり、先輩に悩みを打ち明けたりするコミュニケーションが不足していると感じます。
教育委員会の上からの指示・伝達事項だけではなく、各校の管理職のやりがいのある職場づくり、温かい人間関係づくりが今、必要ではないでしょうか。
最後に、世の中は政治、経済、教育に集約されると思っております。これら全ては、次世代を担う
子供たちにかかっております。人づくりなくして国づくりなし。未来を担う
子供たちや子育て環境の充実、豊かに学べる
教育環境を整えることが、必ずや日本の発展につながるものと確信しております。今後も、未来を担う
子供たちへの先行投資をお願いします。
151
◯大石委員 公明党です。
市民局、区役所、環境局、教育局の全ての議案に賛成です。
意見・要望を述べます。
学校運営も含め、教育は人づくりなので、本当に大変な事業だと理解しております。
エアコンの整備、それからICTの
タブレット端末配備と急速に
環境整備をしておりますが、さらに加速して、トイレなどハード整備を議会は応援していかなければならないと思います。
その中で、教員の皆様は心の成長、それから学びの充実等、行うことは多岐にわたりますが、引き続きの事業の執行をお願いいたします。
和田島自然の家ですが、高速道路からも近く、もしかするとその近くにスマートインターができるかもしれません。それから、近いところで言いますと庵原のトレーニング
センターもありますので、大人も含めプロスポーツの合宿等もやれるような設備のある施設を造っていただきたいと私は思います。
それと、学校給食についてですが、楽しみな時間のベスト3ですので、ぜひ日本一のおいしい給食にこだわって頑張っていただきたいと思います。
152
◯石井委員 創生静岡です。
議案第23号中所管分、議案第57号に賛成いたします。
意見・要望ですが、まず国際教育プログラムについてです。国際都市を目指す本市としては、ぜひ進めていただきたいと思っています。
一方で、それを期待される生徒さんが国際人になりたいと思えるような教育の提供だったり情報提供だったり、それによってライフプランを描けるような教育が本当に必要になると思います。国際人になることによって、どれだけ生活とか人生が豊かになるかというところは、今、教育のほうでやられているアクティブラーニングの考え方と全く同じだと思いますので、そこの部分からぜひ
子供たちを導いてほしいと思っています。
スクールカウンセラー事業については、こういったコロナ禍の中でますます重要性が増してきますし、ニーズも高まってくると思っています。悩みを抱える児童生徒や教職員、親御様含めて、ぜひスムーズに対応できる
環境整備に取り組んでいただきたいと思っております。
また、先ほどICTの話がありました。ICT環境については、学校単位でリーダーを育成していくことになりますが、やはり特定の教職員に任せきりというのでは、やはりその方の負担がかなり増えていくと思っています。なので、学校の中でもやっぱり学んできたことをチームとして共有できたりだとか、特定の誰かに負担が偏らないような配慮も必要になると思いますし、また学校間でそのICTの活用の差が出てこないように、これに対しても配慮をお願いしたいと思っております。
最後に、不登校や別室登校に関して、ICTとの相性が私も本当によいと思っています。午前中に次長から答弁があったとおり、不登校だとか別室登校の子を無理やり教室に連れていくのではなく、教室に入って一緒に学ぶことがベストだと思うんですが、そういった環境が、入らなくてもいい、
子供たちがやりたいような、望んでいる教育の受け方というのもかなえてやることは、これからやはり重要になってくると私も思っています。
そんな中で、やっぱりICTとの相性というのはすごくいいと私も思います。先ほど、実証研究を今後やっていくよということで、これはぜひとも加速して進めていっていただきたいと思っています。
極端な話をすれば、学校に来なくても同じ授業を受けられるぐらいのレベルまで考えてあげると、そういった問題を抱えている
子供たちに対しての窓口がすごく広くなって、教育を受けられる環境の幅が広がるということなので、誰も取り残さないという点では本市が目指しているところにつながってくると思いますので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいということを最後に要望させていただきます。
153
◯畑田委員長 ほかにないようですので、要望・意見、討論を終了し、採決を行います。
議案第23号中所管分については、昨日の
市民局等所管分の
審査内容を踏まえて採決を行っていただくようお願いします。
特に反対の討論はありませんでしたので、議案第23号中所管分外1件を一括して簡易採決にてお諮りします。
議案第23号中所管分及び議案第57号は可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」〕
154
◯畑田委員長 御異議なしと認め、議案第23号中所管分外1件は可決すべきものと決定しました。
以上で新
年度関係議案の審査を終了します。
──────────────────────────────
155
◯畑田委員長 ここで、本日出席の当局の皆さんのうち、3月末を持って退職される職員の方を御紹介したいと思います。
お名前をお呼びしますので、恐れ入りますが前のほうまでお越しいただきますようお願いします。
学校給食課長の坂井義則様、以上1名の方です。
〔学校給食課長前方へ移動〕
156
◯畑田委員長 坂井様におかれましては、長きにわたり本市の各種行政に携わり、誠にお疲れさまでございました。
市民環境教育委員会一同、心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。
ここで、坂井様から一言御挨拶をいただきたいと思います。
〔学校給食課長挨拶〕
157
◯畑田委員長 これまでの御活躍に対しまして、感謝の意を込めまして、皆さんで拍手をお送りしたいと思います。
〔拍手〕
158
◯畑田委員長 お席へお戻りください。
〔学校給食課長着席〕
──────────────────────────────
159
◯畑田委員長 本日の日程は全て終了しました。
これをもちまして、
市民環境教育委員会を閉じます。
午後1時57分散会
──────────────────────────────
市民環境教育委員長 畑田 響
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